「子供は望めばすぐに授かる」
以前の私は、なんの根拠もなくそう信じていました。
ですが、奥さんと共に歩んだ時間は、その考えがどれだけ甘かったのかを教えてくれました。
私たちは2度の流産を経験しました。
その中で見えてきたのは、「妊娠にはいくつもの壁がある」という現実、そして「夫婦で感じている温度差」でした。
今回は、同じように妊活をしている方、これから父親になる方へ向けて、私の経験をお話しします。
理想と現実|子供は「すぐできる」と思っていた
実際には、妊娠は思っている以上に時間がかかります。
妊娠が分かるまでに約1ヶ月。
そして安定期に入るまでには、さらに3ヶ月以上。
この「待つ時間」が、想像以上に長く感じました。
妊活を始めて4ヶ月目、ようやく妊娠が発覚。
夫婦で心から喜びました。
しかし、その喜びは長くは続きませんでした。
1度目の流産|突然の現実
妊娠が分かってから約1ヶ月後、最初の流産を経験しました。
原因は分かりませんでした。
「なぜ?」という気持ちと、どうすることもできない現実。
言葉にできない喪失感が残りました。
そして、次の妊娠に向けて、3ヶ月以上の時間を空ける必要がありました。
2度目の妊娠と、消えない不安
数ヶ月後、再び妊娠が分かりました。
ですがその時は、前回のような純粋な喜びではなく、
「また同じことが起きるのではないか」という不安の方が大きかったです。
妊娠2ヶ月後、心拍確認の日。
結果は――心拍が確認できませんでした。
2度目の流産でした。
今回も原因は分かりませんでした。
妊娠には「2つの壁」がある
この経験から、妊娠には大きく2つの壁があると感じました。
① 1ヶ月目の壁|結果を待つ時間
妊娠検査薬で結果が出るまでの約1ヶ月。
この期間は、期待と不安が繰り返される時間です。
特に年齢のこともあり、「早く子供が欲しい」という気持ちが強くなり、精神的な負担も大きくなります。
② 3ヶ月目の壁|心拍確認と流産のリスク
妊娠7〜9週頃に行われる心拍確認。
ここで確認できない場合、流産となってしまいます。
また、流産の多くは9〜12週に集中しており、
妊娠した方の約15%が流産を経験すると言われています。
私たちも、この時期に2度の流産を経験しました。
父親が気づきにくい「妻の感覚」
妊活や妊娠中、夫婦の間には大きな感覚の違いがあります。
夫の視点
お腹が大きくなるまでは、どうしても実感が持ちにくく、
どこか「他人事」のように感じてしまう部分があります。
妻の視点
一方で妻は、体調の変化やホルモンバランスの影響を受けながら、
お腹の中の命を守ろうとしています。
見た目には分からなくても、すでに「母親」としての時間が始まっています。
大切な考え方
「子供が実際に見えないから分からない」ではなく、
「見えないけれど、妻は子供を授かって母親としての自覚がもう始まっている」
この意識を持つだけで、妻への接し方は大きく変わると感じました。
まとめ|これからパパになる人へ
妊娠は、決して当たり前ではありません。
いくつもの奇跡が重なって、初めて成り立つものです。
そして、その過程には多くの不安や苦しみもあります。
だからこそ、
- 正しい知識を持つこと
- 妻の気持ちに寄り添うこと
これがとても大切だと感じました。
これから父親になる方へ。
少しでもこの経験が、あなたの支えになれば嬉しいです。

コメント